アメリカにある数少ない温泉街であるアーカンソー州ホットスプリングス (Hot Springs, AR)に行きました。どんな楽しみ方ができるのか、実体験を交えつつご紹介します。
アクセス:ナッシュビルから車で6時間
私たち家族はテネシー州ナッシュビルから車で行きました。I-40とI-30とUS-70を乗り継いでだいたい6時間のドライブです。休憩など入れると8時間くらいかかります。大晦日の昼間に向かったところ、高速はとても空いていました。なお、日が暮れるとUS-70は結構暗いので、明るい時間の移動をおすすめします。 他にもアーカンソー州リトルロックから車で1時間くらいで来られるので、運転大丈夫な人は、リトルロックに飛行機で来てそこからレンタカーを使う、などの方法があるでしょう。 あとテキサス州ダラスからだと4時間、ヒューストンから6時間程度のドライブで来られます。
スポンサード リンク
宿泊地:アーリントンホテル
宿泊地は、Hot Springsの中でも特に有名なArlington Resort Hotel and Spa (アーリントンホテル)に泊まりました。大晦日だったのと、宿泊3日前に予約をしたので、少し割高だったかもしれません。ダブルベッド2つの部屋が140ドルくらいでした。とはいえ、2家族で1部屋を共有することにしたので、結果的には割安でした。ホットスプリングスのアーリントンホテルには無料駐車所がある
アーリントンホテルはホットスプリングスのダウンタウンの真ん中にあります。アメリカのダウンタウン(中心地かつ繁華街)は無料はおろか駐車場を探すのに苦労することがありますが、アーリントンホテルには無料駐車場がありました。“Half block away from here” (ここから半ブロック先だ)というホテル従業員のアバウトな説明に従って進むと、Fat Jacksというアメリカンスタイルの大きなバーがあって、そこの大きな駐車場の隣にアーリントンホテル宿泊者向けの広い駐車場がありました。
ホテルまで歩いて3-4分なので、ホテルで荷物を下ろしたら、運転手だけが駐車場に車を置いてくる、とかでも良いでしょう。
また、ホテルのすぐ隣に有料駐車場(一晩10ドルくらい?)や、運転手が勝手に駐車してくれるバレットバーキングもあるようです。
おススメはしませんが、ホテルのすぐ隣にある水族館にも8台くらい駐車スペースがあり、水族館が閉館した夜中も8台くらい車が停まっていたので、無断駐車している人は多そうです。他にもダウンタウンに良くあるメーター式の駐車場(縦列駐車)や、2時間無料という路上駐車スペースもありました。なお、2時間無料の但し書きに、”9AM-5PM"とあったので、夜着いて朝発つ場合は一晩泊めてもお咎めなさそうです。
ホットスプリングスのアーリントンホテルは古いけど快適です
アーリントンホテルは文句無しのクオリティでした。ご飯こそついていないものの、けっこうな高級ホテルです。従業員は得てして感じがいいし(アメリカのホテルの従業員のクオリティはけっこう酷いところは酷い)設備も古いけれど軒並みキレイでした。ただ、私たちの部屋は浴場の水道の出がちょっと悪かったです。アーリントンホテルは、カギがちょっと特殊で、締める時は1回右方向にグルリと回してカギをかけたあとで、再度左方向にグルリとまわして、カギを抜きます。開ける時は左方向にちょこっと回すと空きます。私は相当苦戦したので、分からない時は早めに従業員とか通りがかりの人に聞きましょう。
アーリントンホテルには屋外温泉がある
温泉街とはいえ、アメリカの温泉は日本の温泉のようにただ湯船につかるだけではないのです。Bathhouseと呼ばれるもので、世話係に連れられて湯船やサウナやベッドを楽しみます。そこまで高価ではないものの有料で、20-30ドルくらいかかります。2013年末時点で、Arlington Hotelでは1人28ドルでした。Whirlpool Bathと書いていました。たぶんこれはホテル内価格で割高なので、街中だともう少し安いはず。
ただし!アーリントンホテルには、温泉のお湯を使ったジャグジー式の野外温泉みたいなものがあります。ホテルの共同スペース(7階の外)にあるので、ホテル利用者は無料で好きなだけ使えます。
共同スペースなので、水着着用必須です。タオルはホテルが大量に用意してくれていますよ。なお、このジャグジータイプの浴場(Bath tub)はホットスプリングスではアーリントンホテルだけにしか無いようです。
裏技
私たちはチェックアウトしてからここの存在に気づいたので、こそこそ物陰で水着に着替えてここを使いました。つまりホテルで宿泊していなくても…
余談
いちばん温泉ぽいプールは、屋根付きで10人定員です。私たちは夜中に到着したので、この存在に気づきませんでした。(30人くらい入れるプールみたいな奴しか見えなかった)
ただ、そこまで水温は高くないので、屋外が寒い時は使わない方が良いです。
バスハウス体験
ネットで探せばいろいろな体験記が読めると思います。地球の歩き方アメリカ南部編にも載っています。 ・素っ裸で全行程を行う ・お尻を湯船に入れて恥ずかしい ・そんなに気持ちよくない というのが共通的なレポートでしたが、思いのほか快適だったので、人の意見はあてにしちゃいけないなあ、と思いました。1:裸になって、タオルを巻く(小学生の頃、水着を着替えるのに使ったタオルみたいなのをくれます)
2:日本式のバスタブに浸かりながらセルフでアカスリをする。だいたい15分(ジャグジーみたいに泡が出続けていて、快適)
3:身体を拭いたらサウナに入る。好きなだけ入ってていい。私は10分くらいでした。
4:サウナから出たら、暖かいタオルを敷いたベッドに横たわり、全身をシーツで包んで発汗を促す。額に冷たいタオルをあてるので気持ちいい。
5:15分くらいすると(汗でびしょびしょでけっこう不快)、係が来てシャワーを浴びさせてくれる。
6:身体を拭いたらおしまい!その辺で温泉水を飲んだり、ミネラルウォーターを飲んで水分補給しましょう。
出口にミネラルウォーター、フロントの近く、エレベータの裏に飲用温泉水があります。 だいたい60分~90分位の行程です。この他、オプションで20分~60分のマッサージとかが受けられるようですが、私の印象だと基本の28ドルのBathだけで十分かな、と思いました。
広告
夜ご飯と朝ご飯
夜ご飯はホテルから車で5分くらいのところにあるFujiという日本料理店に行きました。ガラガラで、我々が行くと店員(たぶん中国人)がパアっと顔を輝かせていました。我々が来てからケータイをいじっていたので、暇なのでfacebookでも見てたのかと思ってましたが、ほどなくして奥さんとおぼしき店員さんが登場したので、「お客さん来たよ!早く来て!」とヘルプを要請していたと思われます。味はそこそこ美味しかったです。私たちが食べているとほどなくして3-4組のお客さんが来たので、我々が良い呼び水になったのかもしれません。
なお、ホテルに朝ご飯は着いていないので、パンと果物を家から持参してホテルの部屋で食べました。ホテルには冷蔵庫と電子レンジが無かったので、季節によってはこの手は使えません。
次に同じ旅を企画するならば?
最後に、今回の経験をふまえたおススメプランを考えました。1泊の場合
<1日目>
・ホテルはダウンタウンのもの(Arlington等)をおススメ。ただし、車で15分程度の他の宿でも良い。
・5時前までにHot Springsに着くように頑張って、到着したら即座にBath Houseを体験する (ホテル併設のものも、まちなかにあるものも、たいてい5時には閉まってしまう)
・夕飯は車または徒歩で済ませる
・残りの時間はダウンタウンを散策
<2日目>
・朝からBath House (昨日と別の場所も良いかも)や、Arlingtonの野外温泉を楽しむ
・古い温泉が立ち並ぶBathhouse Rowをブラブラ歩く
・お昼頃になったら帰路につく
2泊の場合
遠くから来たり、ドライブの時間を少し押さえるために近くの街(リトルロックやテキサカーナ等)に2泊するプランをおすすめします。そのほうが安くて良い宿に泊まれるはずです。(格安ホテル予約サイトHot Wire活用のチャンス)
ホットワイアについては当ブログにまとめてあります。
http://cookintheusa.blogspot.com/2013/11/how-to-use-hotwire-1.html
<1日目>
移動日。宿まで移動する。宿周辺で夕飯を食べる。
<2日目>
朝にHot Springsまで移動する。 観光地の定番として、とりあえず高いところにのぼる(マウンテンタワー)
街中にある無料駐車場に車を泊めて、バスハウスを体験(1〜2カ所)
お土産にここの名産のミネラルウォーター(mountain valley)を買う(たぶんドラッグストアとかで買える)
日が暮れる前に宿に戻る。運転に自信がある場合は夜に戻っても良いけど、近くの道路は州間道路(インターステート)ではないため、夜道はかなり暗いので推奨しません。あとホットスプリングスのナイトライフはそんなに充実してないはず。
夜はホテル周辺orホテル内で楽しむ。
<3日目>
ホテル周辺を観光&移動日
アーカンソー州は自然が多いので、公園を見たり、公民権運動ゆかりの土地を見たり(リトルロックは結構人種差別が激しかったらしい)あとは途中気になるところがあったら寄ったりしながらゆっくり帰宅。
というわけで、ホットスプリングスの楽しみ方をご紹介しました。
なお、今回の旅行にあたり、以下のサイトを参考にしました。
人気ブログランキング参加中
この記事が役に立ったらクリックお願いします。
にほんブログ村
スポンサード リンク
No comments:
Post a Comment